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何かとお金のかかる就職活動。なかでも、応募社数が増えるにつれてかさむのが「写真代」です。
自分の第一印象を左右するだけに、費用はもちろん、期待通りの写真になるかも気になるところ。

今回編集部では、多くの就活生に支持されている写真スタジオ「スタジオ☆ディーバ」さんを訪問。
就活中の学生スタッフが「実際の就活に使う」写真を撮影体験してきました。

撮影前にはカルテを作成し、一人一人の志望にあわせた写真づくりを心がけているスタジオ☆ディーバ。
マネージャー高木さんのお話と、スタッフの「撮影体験レポート」をお届けします。

>> 撮影体験レポートはこちら


スタッフ 「学生がスタジオを訪れるピークの時期と、利用する学生の層を教えてください――」
高木氏 「時期的なピークは2度あります。最初が11月〜12月。マスコミ受験用の写真を必要とする学生さんです。
その次が3月。一般的な採用試験に使う証明写真を使う学生さんが訪れます。ここ数年、学生さんが撮影に訪れる時期は、全体的に遅くなってなってきています。就職活動の動き出しが遅いのかな、といった印象を受けます。」


スタッフ 「撮影前にカルテを作成なさっていますが――」

高木氏 業界や企業の性格によって、表情など、それぞれ『好ましい写真』があるようです。アナウンサーを例にとっても、フジテレビとテレビ朝日では求められているイメージが違います。
撮影前に学生さんの志望業界・職種・企業や本人のエピソードを聞き、適宜そのイメージを写真に反映させるため、カルテを作成しています。」

スタッフ

「業界・企業に適したイメージは、どのように設定なさっているのでしょう――」

高木氏 「金融やメーカー、商社など、幅広い業界の人事部に対して、『どのような写真が望ましいか?』というリサーチを行っています。
その際『どういう写真が好ましくないか?』と聞くことで、ある程度の線引きをしています。
笑顔はNGと思われがちですが、接客サービスの仕事などでは、むしろ軽い笑顔は好印象になるようです。もちろん、チャラチャラしているのが許されるということでは決してありませんが。

金融業界でも、一般的に言われる固いイメージから写真もそういったものがよいとされがちですが、男性であればマジメさと同時にさわやかさもあった方がよいでしょう。
ただ、生・損保では、その業務特性もあって、明るい表情はあまり好ましくないと考えられているようです。」


スタッフ

「ちょっと考えてみることで、証明写真にも掘り下げが可能であるということですね――」

高木氏 「そうですね。
もっとも、ある企業さんには電話で『そんなこと(写真)を気にするくらいなら、もっと勉強するよう、学生さんに言ってください』と言われたこともあるんですが(笑)、それでも、第一印象が良いことはまずプラスに働くはずです。」


◆ スタジオでの撮影はかなり高価な印象を受けますが、こちらでは一度撮影するとネガをいただけるため、焼き増し代までを考えた、合計費用は他の撮影業者よりも安いようです。
(就職活動用の写真撮影ではネガやデータを渡さず、焼き増しごとに数千円かかる場合が多い。スタジオ☆ディーバは商用撮影が専門だったことから、ネガを渡すシステムを採用)


スタッフ 「セミナーなどのイベントに参加なさっているということですが、そこでは学生に向けてどのようなことをお話しになるのでしょうか。やはり身だしなみに関するアドバイスを求められることが多いのでしょうか――」

高木氏 「 写真も含めて、見た目に関しては、まず健康的、さわやかに見えること。そこに知性やマジメさが加わってくることが理想です。
男性は撮影の際に、どうもアゴが上がってしまう傾向があるようです。これでは写真からふてぶてしいという印象を与えてしまいます。
逆に、女性はアゴを引いて写ってしまうケースが多いです。これでは甘えた印象、自信のなさ、媚びたイメージなどが出てしまいます。
スタジオでは多少メイクで補うこともありますが、表情は日ごろの訓練で改善できるものなので意識しておくと良いでしょう。

また、顔の傾きや、過度に眉に手を入れてバランスを崩すなど、見た目の「対称性のズレ」は、見る人を不安にさせてしまう傾向がありますので気をつけたいです。
男性のネクタイの結び目も、二等辺三角形を作れるよう、注意したいところです。実際の面接でも、直前に鏡でチェックした方がよいでしょう。
髪の毛もボサボサっとした感じはNGですね。最近はツヤなしの整髪料が好まれているのですが、適度にツヤのあるしっとりした感じのほうが面接では無難です。

写真における身だしなみは、まわりのお友達など同年代の方と、ご両親の世代では「これがいい」、というものに違いがあることがよくあります。多くの場合、友人に選んでもらった方を「自分らしい」と感じ、自分のお気に入りと一致するのですが、採用担当者・面接官を想定してみれば、ここでは上の世代の方の意見を優先させるべきでしょう。

以上を踏まえて、就職活動中の必須アイテムは、
小銭・地図・予備の履歴書などに加えて、クシ・リップ・靴磨き(靴の汚れはNG)・目薬(目元はシャキっと) 、髪質によってはハードスプレー。一日長く動くのであれば、歯ブラシも必要ですね。男性では髭剃りが必要な場合もあります。女性ではさらにメイク道具・ストッキングなどと話しています。」


スタッフ

「少し伺っただけで、ギクッとしてしまうところが多いです…」

 
***
 

スタッフ

「就職活動について、どのようなお話をされているのですか――」

高木氏 「主に自己分析についてです。
『自分らしさ』ということをイメージするとき、楽しいときの自分ばかりイメージする傾向があるようです。もちろん間違いではないのですが、これまでの生活の中で、色々な場面に直面しているわけです。
『らしさ』が出てくるのは決して楽しい時間だけではないはずです。」

スタッフ

「無意識のうちに独りよがりな解釈になってしまっているのでしょうか――」

高木氏 「普段の生活では、TPOに応じた行動を行っていて、そういった『自分』とも向き合いながら、企業がどういうところか、という点とあわせて考えることが必要ではないかとお話ししています。」

スタッフ

「自己分析と企業分析がそこでつながってくるわけですね――」

高木氏 「企業分析がしっかり行われることで、その企業がの欲しい』人材像が見えてきます。それを踏まえて、その環境で自分をどう活かせるのかという点を考えることが大切です。
そういうところから自分自身の売り込み方を養っていくこと。学生のうちは、どうしても相手の目線で考えることが難しいのですが、こういった姿勢は社会に出てから不可欠であると伝えています。」

スタッフ

「撮影中のおしゃべりからエントリーシートのアピールポイントを探っていくこともあるそうですが――」

高木氏 「企業によって、エントリーシートで『このスペースをつかって自分を自由にアピールしてください』という欄があるのですが、そこに貼るための写真として学生さんと相談しながら、興味を惹かれる、面接で話が発展していくようものを撮影することもありますね。こういった形式を課してくる企業は特に、『自己プロデュース力』を問うていると考えられます。

いわば『エントリーシートは仕掛け』です。一見して興味をもってもらえなくてはなりません。
面接ではその内容をさらに発展させる話を用意しておきましょう。
履歴書・エントリーシートに関しては、早めに作成して、OB訪問や企業訪問を通じて推敲を重ねていくべきでしょう。よく言われていることですが、その繰り返しが本番に活きてくるものです。


スタッフ

「面接ではどういった点に注意するとよいのでしょう――」

高木氏 「1次面接など、選考の初期段階では基本的な知性と性格的なものが評価されていることが多いです。傲慢な人や、思い込みの激しい人はここで見抜かれてしまいます。
そして、段階が進むにしたがって『自社にとってどのような役割でどれだけの戦力になるか』という視点からの評価に重きが置かれます。一般的な好感度を前提に、企業が求める独創性も問われることも。
人事部の見方、実際に経営に携わっている人の見方などを考えて、それに合わせた話題の幅を複数用意しておくことは必要だと思います。
総じて『絶対的』なものはないのが事実です。それでも、入りたい企業に向けて必要なマナーを備えて臨むことを心掛けてほしいです。」

スタッフ

「『企業にとって戦力になることをアピールする』。当然のことと思いながらも見落としていた点がたくさんありました。本日は貴重なお話をどうもありがとうございました」


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